
先輩インタビュー
髙橋利枝さん
笑顔と思いやりで支える介護の現場

A1: 叔父の影響で、元々は建築士を目指していたのですが、父に勧められて介護の道を選びました。最初はヘルパーとして試しに働いてみたところ、とても楽しかったんです。実習で重度障害者さんのご夫婦のところに伺ってよくしてもらい、実習で施設に行ったときに働いてみたいなと思って、こちらの施設に飛び込んだのが21年前のことです。
A2: 利用者さんが、笑顔になってくれたり、仲良くしてくれたりするとやっぱり良かったなと感じますね。それと、小さな変化を理解できたときです。例えば、コミュニケーションが取りにくい方でも、少しの変化や表情の違いを感じ取れたときは、本当に嬉しくなります。特に、これまで話せなかった方が、コミュニケーションの工夫で言葉を発するようになったときは、嬉しいです。
A3: お休みが取れなかったりすると正直、疲れを感じることもあります。あとは、利用者さんとの関係性が難しいことがあったり、長期間同じ環境にいると、ストレスを感じることもたまにありますが、職場の仲間や利用者さんとの良好な関係性が、そういった困難を乗り越える力になっています。働く環境としては、和気あいあいと仕事が出来ていると思います。
A4: 最近は買い物に行ったり、お酒を飲んだりすることが多いです。趣味は音楽を聞くことで、特にヒップホップやR&Bなどの洋楽を好んで聴いています。Spotifyで様々な音楽をダウンロードして楽しんでいます。
A5: 興味があるなら、まずは一度見学してみることをおすすめします。最初は難しく感じるかもしれませんが、利用者さんに目を向け始めると、仕事の面白さが分かってきます。興味があれば、ぜひ一度挑戦してみてください。やめたくなったらやめればいいんです。

髙橋利枝さん:介護歴21年。明るく前向きな性格で、利用者さんからも職場の仲間からも信頼されている。音楽を愛し、常に笑顔を絶やさない介護のプロフェッショナル。
大根田静穂さん
障害者支援の現場から-18年の歩み-

A1: もともと別の仕事をしていた時に、障害のある方と一緒に働く機会がありました。その経験で、障害のある方との接し方や支援、コミュニケーションの取り方について、もっと学びたいと感じました。そこから、資格を取得し、この分野に踏み込むことを決めました。
A2: サービス管理責任者として、利用者さんの個別支援計画を作成しています。利用者さん一人ひとりのニーズを理解し、家族の意見も取り入れながら、最適な支援方法を考えています。日中活動のサポートや生活介助も重要な仕事です。
A3: ある大きな失敗を経験しました。利用者さんに怪我をさせてしまった時のことです。その経験から、リスクマネジメントの重要性を深く学び、現在はリスクマネジメント委員会で活動しています。失敗を通じて、より良い支援の在り方を考えるようになりました。
A4: 利用者さんの小さな変化を感じられることです。言葉で表現できない方も多いので、表情やジェスチャーから、その日の調子や気持ちを読み取ることができます。眼差しにエネルギーを感じたりとか「今日ちょっといい表情してるな」って思ったり、「今日は楽しそうだな」「元気そうだな」と感じられた時が、最も嬉しい瞬間です。
A5:影響を受けた人は、みうらじゅんさんですね。みうらじゅんさんは、濁点って良くないって話をしているんですけど、例えば「ゴキブリ」の濁点を取ると「コキフリ」になってちょっとかわいいじゃないですか。それと、「ダメ出し」も「タメたし」になって、相手にダメだっていうのではなく、ためになることを足してあげるんだよって言っていたのですが、そういった感性とかはすごいな〜って思いますし、共感しますね。

A6: 福祉の仕事は、人との繋がりが自分に返ってくる仕事です。確かに大変なこともありますが、自分の人間力を磨くことができます。プラスになることもたくさんあるので、ぜひ一度、飛び込んでみてください。きっと自分の成長につながる経験ができるはずです。それから、仕事ではなくても、障害を持っている人に限らず、人に優しく親切にするという事を常識として捉えられるようになるはずです。電車の中や町中で困った人を見かけたら手を差し伸べる事を当たり前にできる様な社会になったら良いなと思っています。ぜひそんな人に優しくできる様な人になって欲しいです。

大根田静穂さん:障害福祉サービス事業所で18年のキャリアを持つ。サービス管理責任者として、利用者さんの支援に全力を注ぐプロフェッショナル。明るく前向きな性格で、仲間からも信頼されている。
五十嵐正行さん
優しさの証明

A1: もともと人材派遣会社で営業をしていましたが、退職しまして、ハローワークで職業訓練校の募集を見つけ、介護の道に興味を持ちました。特に、父方の祖母の介護経験から、福祉の知識を持つことの大切さを感じていました。当時、この事業所に研修に来ていたのですが、とにかくこのお仕事をしている方、みんな優しいんです。仕事ぶりもゆとりを感じましたし、働きやすい職場だと思っていたので、募集が出ていたのをみてすぐ応募しました。
A2: 最初の3年間は大変でしたね。特に利用者さんとのコミュニケーションに苦戦しました。利用者さんと距離を感じていましたし、先輩の対応方法を研究して必死にコミュニケーションを取ろうとしていました。諦めずに粘り強く関わり続けたことで、徐々に関係性を築くことができましたけど、最初は大変でした。
A3: やはり、最初の方はコミュニケーションがあまりうまく出来なかったのですが、ある利用者さんが、今まで名前も呼んでくれなかったのですが、突然名前を呼んでくれるようになり、コミュニケーションが取れるようになったことですね。その一瞬で利用者さんとの関係が変わりました。小さな変化が、人間関係を大きく変えることを学びましたし、一生懸命やって良かったと思いました。
A4: 「優しさの証明」という言葉を使っています。単に優しい言葉を使うだけでなく、行動や資格、キャリアを通じて優しさを証明することが大切だと考えています。自分の仕事を通じて、利用者さんを支援し、成長することが、その証明になると信じています。
A5: 新しい施設なので、基板はもちろん持っていくのですが、楽しみと不安が半々です。これまで培ったキャリアを、新しい施設で活かしたいと思っています。利用者さんや家族の声を大切にし、チームケアを重視した運営を目指したいと考えています。現在の多摩療護園から何人かみちふの森に異動になるのですが、新しく採用予定のスタッフの方もいますので、わからない部分は大きいのですが、楽しみです。

A7: 重症心身障害の利用者さんと関わることは、一見難しく感じるかもしれません。しかし、この仕事は本当に大きなやりがいがあります。自分自身が成長できる職場であり、利用者さんとの関わりを通じて、人間的に大きく成長できます。向上心を持って、チャレンジしてみてください。単に資格があるだけでなく、利用者さんに対する深い共感力と向上心を持つ人材を求めています。年齢や経験は問いません。大切なのは、利用者さんの成長を支援したいという熱意です。

五十嵐正行さん:サービス管理責任者として、利用者さんの支援に全力を注ぐ。優しさと専門性を兼ね備えた介護のプロフェッショナル。
原田麻矢さん
看護師の誇りと責任と情熱

A1: 看護師として働いています。利用者さんの健康管理全般を担当し、体調不良時の通院付き添いや、日々の検温、健康チェック、薬の管理などを行っています。医師と連携しながら、利用者さん一人ひとりの健康をサポートしています。
A2: 病院は医師の指示のもとで治療を行いますが、施設では比較的ちょっとしたことであればこちらで判断できる部分があります。例えば、軽い症状の場合、すぐに病院に行くべきかどうかを看護師が判断します。また、施設では利用者さんの日常生活により深く関わることができます。それと、病院よりもゆったりと時間が流れている感じです。
A3: 障害のある方々の「嘘のない笑顔」に触れることです。純粋で正直な反応や、素直な感謝の言葉は、私たちを本当に元気にしてくれます。利用者さんの小さな変化や成長を感じられることが、この仕事の最大の喜びです。
A4: 夜間の緊急対応や、少ない人数での業務です。現在は5人の看護師で60人の利用者さんをサポートしており、時には厳しい時もあります。しかし、何でも相談出来て改善していける方達とのチームワークで乗り越えています。
A5: 新しい施設「みちふの森」への異動を控えており、ゼロから業務を立ち上げていきます。頼もしい仲間もたくさん居るのでそんなに心配もしていないのですが、利用者さんだけでなく、家族も含めた支援を心がけたいと考えています。看護師がいることで安心して利用できる施設を目指します。
A6: 様々な経験をしたい、今まで経験してきた方に来て欲しいです。一人ひとりの経験や知識を組み合わせることで、より良い支援ができます。特に、思いやりの心を持った方に来て欲しいと思います。

原田麻矢さん:小児科ICU(PICU)での経験を経て、現在の施設で活躍。優しさと専門性を兼ね備えた看護のプロフェッショナル。